おとななこども
「部活も生徒会の仕事も、どちらも妥協を許さない。

平岡さんらしくていいと思います」

「そ、そうですか…?」

呟くように返して、会長から顔をそらした。

「ええ、すばらしいことです」

「ふーん…」

それだけ返した後、
「あっ」

『平岡』と言う見慣れた表札が。

えっ?

ウソ?

思わず辺りを見回すと、当然そこは見慣れた場所。

ちょっと…あたし、会長と一緒に家まで帰ったってこと?

会長にあたしの家を知られちゃったってこと?
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