冬色こんぺいとう✳︎
「うっせーなぁ。昼寝の邪魔すんなよ」
人が昼寝してるっつーのに。
それに、ぎゃあぎゃあ騒ぐ女が
1番嫌いなんだよ。
「あっ、昼寝でしたかぁ…
すみませんでしたー。」
「んー。」
謝るなら早く帰れ。
「あっ!」
お次はなんだよ。
「んだよっ!寝てるんだっつーの!」
「雪雪!!初雪〜!!!」
あー、雪か。降りそうだったもんな。
って!しつこいやつだな。帰れよ。
「あー、雪だね。すごいねー
ほら、向こうで遊んでおいでー。」
思いっきり棒読みだけど…
「そーゆー意味で言ったんじゃないよ?
ここで寝てたら風邪引いちゃうよ?」
「だったら、なんだよ。わりーか?
かんけーねーだろ。帰れよ!」
ここまで言っても帰んねーのかよ。
「かんけー大有りだよ!ここで見て見ぬ振りはできないし。帰るとこないの?」
痛いところを突くな。
こんなとこで寝てるんだから
状況、察しろよな。あれか?天然か?
「あぁ、そーだよ。だから、帰れ!
心配なんかいらねーよ。
そのうち友達んとこでも行くから。」
もう、諦めるだろ。
気を取り直して寝るか…