冬色こんぺいとう✳︎
「ねぇ?不良くんっ!
やっぱ、寒いよ。お家くる?」


…はぁ?こいつ正気か?


しらねー男を家にあげるとか。


しかも、不良くんってなんだよ。


「柊 翔琉(ヒイラギ カケル)」


「えっ?」


「俺の名前。不良くんじゃねーよ。
お前は、誰?」


俺、なにやってんだ?


女が嫌いなのに。名前まで教えて。


しかも、こいつの名前まで聞いてる。


「あっ、私は、椎名 結愛。
桜第一高校の1年生だよ。」


結愛。顔はいい。モテるだろーな。


喋り方も雰囲気もふわふわしてて


なんだか、守ってあげたくなるよーな


そんな、女だった。


もしかしたら、この時から


すでに俺は、結愛のことを


特別に思ってたのかもしれない。
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