幼なじみと両想いになりました
優しく微笑む健人。どうしたらこの気持ちが伝わるのだろうか。

「待って!」

「私…健人が好き、だけど、今はこれで…」

というとミチルは健人の腕をつかみ引き寄せるとその頬にそっとキスをした。

「勘弁して…ください」

顔を真っ赤にしてうつむくミチル。

健人を掴んだ手はかすかに震えていた。

その行為にどれだけの勇気がいったのか、考えなくても分かった。

必死に健人に歩み寄ったミチルが愛おしくて、健人はその手を優しく握った。
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