先生の「特別」にしてくださいっ!
「どうしたんだろ?谷中先生。」

「ん?何、心配なの?
凛が谷中ファンクラブの人達と
同じような事いうのってめずらしいね。」

「谷中ファンクラブ?
なんじゃそりゃ?」

「谷中先生が好きな人達の集団だよ。
最近ではSNSにグループがあるとかで、
谷中先生の目撃情報とかが
流れてるらしい。」

「怖っ!」

目撃情報って!
家の場所とか特定されたら、
私がやばいよ。

「でも本当に、
急にどうしたんだろうね、谷中先生。
二日酔いとかかな?」

情報通の雪乃でも知らないらしい。

「今日、木曜日なのに?」

いや、でもありうる。

一度泥酔してる姿を
見たことのある私だから、
わかるけど。

まじで、二日酔いで
休んでてもおかしくない。

「まあ、なんでもいいや。
自習になってラッキーだし。
体育の後で眠いから、寝てよー!
おやすみー」

「やっぱり、めずらしくなかったわ。
いつも通りの、凛だったわ。」
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