先生の「特別」にしてくださいっ!
「俺?いたら今頃、
こんな風にひとり寂しく寝てねえよ。
あ、
でも今は滝野がいるから寂しくはねえか。」

ドキッ…

なんつー笑顔で何て言うことを言うんだ。
不覚にもドキッとしちゃっただろ。

これだからチャラ男は。

「あー確かに。よくよく考えたら、
俺も兄貴のこと言えねえわ。
俺ももう4年くらい、彼女いねえんだった。」

「意外です。」

女は絶やしたことありません。
みたいな外見してるのにな。

「うわー考えたら悲しくなるー。
俺たち兄弟ってモテねえのな。」

「そんなことはないと思いますけど。」

「そう、そんなことねえんだよ!」

いや、
そこは謙遜して否定してほしいんだけど。

「兄貴は真面目過ぎるんだよ。」

ああ。兄貴のはなしね。
兄貴はチャラ男ではないと。

「髪だって一度も染めたことねえし、
お堅いメガネかけちゃってさ。
真面目を絵にかいたような外見なの。」
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