先生の「特別」にしてくださいっ!
「ひとりは悠美っちとかどうかな?
担任だから、引き受けてくれるはず。」

と雪乃が提案した。

「いいんじゃない?
多分、大丈夫だよ。」

よくわからないけど、そう答えてみた。

「で、あともうひとり、と。
…まだ時間あるし、
もうひとりは今度、考えるとして、
とりあえず今から、
悠美っちの許可取りに行こっか?」

「おっけー」

まあ、雪乃に従っとけば間違いない。

雪乃と二人で職員室まで歩き出す。


歩きながら、
私は今月号の学校だよりを眺めていた。

これか、
先生へのマル秘質問コーナーとやらは。

高2の担任の先生と
体育の広田先生がインタビューに答えている。

高2の担任の先生の方はよくわからないから、
知っている広田先生の方を何気なく眺めると、

"初恋はいつ?"だとか

"恋人の理想の身長は?" とか

わりとくだらないマル秘情報が載っていた。
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