先生の「特別」にしてくださいっ!
放課後になり、
授業も終わったから、
正直帰ってもよかったんだけど、

どうせ学校に来たことだし、
たまってる仕事を終わらせてから、
帰ろう。

と思い、職員室で仕事をしていた。

授業をしている時は、
必死だから、
全く気付かなかったけど、

体調は今朝より悪化していたらしく、
机に向かった瞬間、
体が一気に重くなった気がした。

また熱が上がったか?これは。
とも思ったけど、
仕事も溜まってたし、

何より家に帰るために
動くのも億劫だったので、
騙し騙しで仕事をしていた。

しかし、
体力は落ちているもので、
意識が朦朧としてきてしまう。

近くで滝野の声が聞こえた気がするけど、
きっと幻聴だ。

そろそろ限界かもな…
と思ってた時に、

「守、そろそろ帰れば?
顔色悪いよ?」

と、同期の体育教師、
広田 勇に話しかけられた。
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