先生の「特別」にしてくださいっ!
5
夏休み!
戦況は平行線を辿っている…
膠着状態を極め、
総力戦へ持ち込もうとしているのか?
………!
う、動いたっ!
第一の砦が、突破されたあー!
「って、こっちくんな!」
と叫んだところで、通じる相手ではない。
季節は夏になり、
夏休みがはじまって1週間くらいになる。
夏休みになったと言っても、
特に予定があるわけでもなく、
私は毎日、だらだらと
冷房の中、宿題をしながら、
ゲームをしたり、ゴロゴロしたりしていた。
そんな時に、
部屋に、奴が現れた。
黒く光って、
私よりずっと小さいくせに、
私の数百倍の速度でカサカサと動く奴。
うちには殺虫スプレーなんて、
気の効いたものはないから、
とりあえず、
近くにあった雑誌を投げた。
一度は下敷きになったものの、
数分したら、
すぐにピンピンした姿で出てきた。
じりじりと、追い詰められる私。
ああ…もうダメだ…
奴にやられる…
そう思った瞬間、
ドンドンドン…
「滝野ー?いるかー?」
救世主!メシアが現れた。
膠着状態を極め、
総力戦へ持ち込もうとしているのか?
………!
う、動いたっ!
第一の砦が、突破されたあー!
「って、こっちくんな!」
と叫んだところで、通じる相手ではない。
季節は夏になり、
夏休みがはじまって1週間くらいになる。
夏休みになったと言っても、
特に予定があるわけでもなく、
私は毎日、だらだらと
冷房の中、宿題をしながら、
ゲームをしたり、ゴロゴロしたりしていた。
そんな時に、
部屋に、奴が現れた。
黒く光って、
私よりずっと小さいくせに、
私の数百倍の速度でカサカサと動く奴。
うちには殺虫スプレーなんて、
気の効いたものはないから、
とりあえず、
近くにあった雑誌を投げた。
一度は下敷きになったものの、
数分したら、
すぐにピンピンした姿で出てきた。
じりじりと、追い詰められる私。
ああ…もうダメだ…
奴にやられる…
そう思った瞬間、
ドンドンドン…
「滝野ー?いるかー?」
救世主!メシアが現れた。