先生の「特別」にしてくださいっ!
「うわあ…
モンブラン、おいしそう!
ああ、だけど、
ショートケーキも捨てがたい…
あ、レアチーズケーキという選択肢も!」

「たきのり、はしゃぎすぎだから。」

「だって、全部美味しそうなんだもん。
学校の近くにこんなお店できたの
初めて知ったし。
自家製コーヒーゼリー?
美味しそうな響きしかしない!」

「ここできて1か月近くになるし、
たきのり、情報遅すぎ。
もう夏休みなんだから、
来ようと思えば
いつでも来れただろうが。」

「う…その通りです。」

引きこもってましたなんて言えない。
痛いとこ突くなあ彩音は。

「まあまあ、彩音。
それに凛も。
私たちの一口ずつあげるから、ね?」

見かねた雪乃がそう言ってくれた。

次の日、
1か月近く前に(この部分は今知った。)
学校の近くにできたカフェに
私たち三人は来ていた。

特に用事はないけれど、
しばらく会ってなかったから、
私たちはいつになく話が弾んでいた。
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