先生の「特別」にしてくださいっ!

花火の夜

「少しは落ち着いたか?」

「は、はい!
ご迷惑をおかけしました…」

あの後、先生になだめられて
私は先生の部屋にいた。

先生は冷たい麦茶を出してくれた。
先生の家で、お茶飲むの、はじめてかも。

「あ、麦茶、薄かった?
俺が作ったんだけど。」

「え?いえ、美味しいです。
ありがとうございます。」

先生のいれてくれたお茶を飲むのも初めてだ。
いつも私がいれてたから…

思い出すと、
ドキドキしてきた。

私、今、先生の部屋にいるのか。

「それで、何があったんだ?
旅行、楽しくなかったのか?」
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