先生の「特別」にしてくださいっ!
「あの!先生、明日、お暇ですか?」

玄関を開けると滝野がいた。
って…え?

「何?デートのお誘い?」

「ちがいます!
そんなわけないでしょう!」

「そんな全力で否定しなくても…」

ちょっとヘコむぞ…

「あ、ごめんなさい。」

「んで?まあ、昼なら空いてるけど、
なんかあるのか?」

夜は久々に兄貴と飯食う予定だし。

「え、えっとー」

何故か口ごもる滝野。
ちょっと赤くなってるし…

これが、もし生徒じゃなかったらなあ
本当に女子大生とかだったら、
もうマジで手を出してそうだ。

まあ、そんなもしもの話を考えたところで、
滝野が生徒なことに変わりはないし、
俺が生徒である滝野をどうこうしようなんて、
欠片も思わないわけだけど。

逆に思ったら問題な気がする。
俺はまだ職を失いたくはない…

という話はどうでもよくて。

「なんだー?なんでも話してみろー?」
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