先生の「特別」にしてくださいっ!
「はあ…明後日から二学期ですね。
あ、もう日付的に明日か。」

不意に話題が変わる。

「ちゃんと宿題は終わらせろよ?」

「もう終わってます!
終わってるからゲームしてるんです!」

マジで!?

「嘘だろ?宿題って最終日にやるものだろ!」

「のび太くんか!!」

「良いつっこみだ!」

思わず、誉めてしまった。

「学校面倒くさいなー…」

滝野の口から意外な言葉を聞いてしまう。

「お前でも、そんな事思うんだ?」

「夏休みの終わりに
学校行くのが楽しみな人なんて、
そうそういないと思いますよ?」

「それもそうか。
まあでも、二学期は修学旅行やら文化祭やら、
お前らの好きそうな行事ばっかじゃん?」

俺たち教師にしてみれば、
死ぬほど大変な行事だけどな。

「たしかに。
いや、修学旅行は私にあんま関係ないです…」

「そういや、お前一年だったわ。
けどな、俺に関係があんだよ。
なんと、今年は俺も引率するんだ!」

ちなみに我が校の修学旅行の行き先は、
ロンドン!

「へえー…
あ、お土産は…ロゼッタストーンで
お願いしまーす…」

「俺にナポレオンになれと!?」

「……………」

「俺のつっこみは無視かい!
って、え!?」
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