先生の「特別」にしてくださいっ!
「ァ…んー…」

ビクッ!
起きたのか?

……寝てる。

色っぽい声出してんじゃねーぞ?
ちょっと意識しちゃうだろ!!

意識?滝野を?
こいつ生徒だぞ?
冗談はよせよ、俺。

きっと俺も眠いんだ。
もう寝よう。

…寝るって、ここでか?
いやいやいやいや…寝れるわけねえじゃん!
アホか!

でもなあ…怖いから朝までいてくれって
言われたわけで…

……………
いや、もう寝てるし関係ない!

俺ももう、部屋に帰ろう。
それがきっと一番良い。

えっと…鍵は…これか。
郵便受けに入れとけばいいよな?

「おやすみ、滝野。」

そう声をかけ、俺は下の階へ帰っていった。
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