先生の「特別」にしてくださいっ!
《私も、
先生が下の階に住んでるから、
毎日、楽しいです。》

ドキッ!

《私の方が、
感謝しているくらいです。
本当にいつも、
ありがとうございます。》

ドキドキ…

あの時初めて見た、
滝野の弾けんばかりの眩しい笑顔。

正直、
度肝を抜かれたと言っても過言ではない。

いまだに、
あの笑顔が脳裏に焼き付いて離れない。

あの笑顔を見るためなら、
俺は、どんなことでもしてやりたい。

この時、本当にそう思ったんだ。

でも、それは、
教師としての感情だと、
そう、思ってた。

教師として、生徒を笑顔にしてやりたい。
というのは、
当然の気持ちである。

自分で、そう、納得していたのに…
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