先生の「特別」にしてくださいっ!
「なんで、俺に話さなかった?」

ほら言った。

だから、先生は優しすぎるんだよ。

ただの一生徒にこんなに構っちゃ
駄目なんだって。
勘違いしちゃうから…

先生は何もわかってない。

誰にでも優しくするっていうのは、
時にはとても、残酷なことなんだよ?

切なくて泣きそうになったから、
思わず目を閉じたら、
少しだけ意識が飛んだ。

目を覚ますとやっぱり、
心配そうな先生の顔があって。

家族に連絡しようか?だとか
病院行くか?だとか色々聞かれた。

そんなに私に構わないで。

ますます先生のことを、
好きになっちゃいそうだから。

実らない恋なのに、

好きという想いが溢れて、

止まらなくなって

しまいそうだから。
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