先生の「特別」にしてくださいっ!
教師と生徒…

先生のその言葉が胸に重くのしかかる。

わかってたのに、

何を期待していたんだろう。


先生が悪いよ。
優しすぎるんだもん。

「もうそれは教師の仕事じゃないよね?
やりすぎだよ?」

耳に入ってくる先生のお兄さんの声。

そう、先生はやりすぎた。
だって私は、
もう引き返せないくらい、


先生のことが

好き。


教師と生徒なのに、
教師と生徒なのに…


「俺、プリン買ってくる。」


あ、ほんとに買ってきてくれるんだ?
どこまでバカなの?先生は。
今、
お兄さんに教師の仕事じゃないって
言われたばっかりなのに。

本当に優しすぎるよ…

もうこれ以上、
好きになりたく、ない…

もうこれ以上は、ダメだ…
これ以上は私がダメになる…

仕方ない…
仕方ない…よね?
そろそろ、潮時…かな?
< 279 / 418 >

この作品をシェア

pagetop