先生の「特別」にしてくださいっ!
「せんせー!大英博物館どうでしたか?」
「ああ、やっぱりすごかったわ!
ミイラとかいっぱい置いてあんの!
あと、ロゼッタストーンも見てきた!」
「いいなーあたしも早く、
修学旅行行きたいですー」
「すぐ一年くらいたつって。」
「でも先生、来年は、
私たちと一緒に来てくれるんですか?」
「それはわかんねえな。」
「えー先生いないとつまんなーい。」
「嬉しいこと言ってくれるな。お前ら」

授業後、先生はあいかわらず、
ファンクラブの子達に囲まれていた。

今まではすごく気になっていったけど、
もうそんなに気にならない。


今の私は、
先生を見るだけで、
先生の声が聞けるだけで、


こんなにも幸せを感じることができるから。


それに…
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