先生の「特別」にしてくださいっ!
「はあ………しぬ………。」

「凛、がんばれ!あと一個だよ!」

命からがら、机を運び、
教室に残る机は、
ようやく、あと一個となった。

「なんで雪乃は
そんな余裕なんでしょうか。
陸上部はやっぱりちがいますね。」

「いや、陸上部あんま関係…あるのかな?」

疲れた…けど…やらないと、終わらない…

「っしゃあ!あと一個!
気合いれて運ぶぞぉー!!」

「そのいき、そのいき!
ってスピードアップしてるだと!?」

「うおおおおお!」

「なんと!さらにスピードが上がって!
って凛!そこ階段!!
危ない!!!!」

「え?」

気が付いた時にはもう遅い。
私は階段で足を滑らせて…

「うわあああああ!」

「凛!!!!!」

私は机もろとも階段を落ちる。



…ああ、落ちてるなあこれ。

この光景、

前にもあったな…

あれは球技大会のあとだったっけ?

先生…

凛はもう…ダメみたいです…


「滝野!?」


…え?
< 327 / 418 >

この作品をシェア

pagetop