先生の「特別」にしてくださいっ!
文化祭1日目。
私たち合唱部は、ミュージカルを上演する。
演目はレ・ミゼラブル。

舞台は中盤に差し掛かり、
いよいよ私のソロ、
オン・マイ・オウンの直前になった。

「凛、大丈夫。
私は凛ならできるって信じてる。」

と晶子先輩。

「凛!頑張って!
私は彩音の譜めくり手伝うから。」

雪乃はピアノの譜めくりを手伝うため、
舞台の袖にいて応援してくれる。

「たきのりはいつも通りやれば大丈夫だよ。」
「たきのりはそんなに緊張しないもんね!」
「応援してるぞー、たきのり!」

合唱部の同学年の子達も応援してくれてる。

「私のピアノ伴奏で
間違えたら許さねーから!
思いっきり歌ってこい、たきのり!
いや、エポニーヌ!」

彩音も私を励ましてくれた。
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