先生の「特別」にしてくださいっ!
「On my own――――♪」

私はひとりきり…

だけど、ひとりじゃない。



歌詞の前半で、
エポニーヌはひたすら、
マリウスとの甘い日々を思い浮かべる。



…私は先生の温もりを思い出す。



《動くな。あぶねーだろ。》


花火の夜、先生はずっと私を支えててくれた。


先生と見た花火は最高に綺麗だった。


花火だけじゃない。


先生と見た景色は、



全てが最高だった。



夕暮れの寂しい時間も、
先生が来てからは、
一度も寂しいなんて、思わなかったよ。


いつだって、先生はいてくれる。


いてほしいときにいつでもいてくれる。


先生がいるだけで、私は幸せだったんだ。



《上に住んでるのが、滝野で良かった。》


先生だってそうでしょ?


先生も、私といて楽しいって、
そう、言ってくれたよね?


私たちの生活は、
それなりに楽しかった、よね?


楽しかったんだよ!
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