先生の「特別」にしてくださいっ!
「彩音さん!大丈夫ですか!?」
雪乃は一瞬で連れてきた。
剛先生、と
その弟を。
「ここ…舞台、裏…静かにして…」
1曲弾き終えた彩音は
辛そうにしながらも、剛先生を咎める。
「何言ってるんですか!早く病院に…」
「薬…飲んだから、へいき…」
「ダメですっ!
…って彩音さん!?」
彩音は再び、ピアノを弾く。
舞台は傷ついたマリウスのソロからの
コゼットとのデュエットだった。
これで、彩音が弾く曲は終わる…
「弾かせて、あげてください。」
私が剛先生に言う。
「え…でも!」
「ピアノの音を聞いてください。
彩音はこんな状態でも
完璧に弾いてるんです!」
「あ…」
剛先生は驚いている。
「今ここで止めたら、
彩音は一生後悔しますよ?」
「だけど、止めなかったら
彩音さんは、危ないかもしれ…」
「剛先生がいるでしょ!!
主治医なんでしょ!?
ここに来たのはなんのため?
この曲が終わったら
病院に連れて行っていいですから!」
自分でもむちゃくちゃを言っているのは
わかるけど、止まらなかった。
雪乃は一瞬で連れてきた。
剛先生、と
その弟を。
「ここ…舞台、裏…静かにして…」
1曲弾き終えた彩音は
辛そうにしながらも、剛先生を咎める。
「何言ってるんですか!早く病院に…」
「薬…飲んだから、へいき…」
「ダメですっ!
…って彩音さん!?」
彩音は再び、ピアノを弾く。
舞台は傷ついたマリウスのソロからの
コゼットとのデュエットだった。
これで、彩音が弾く曲は終わる…
「弾かせて、あげてください。」
私が剛先生に言う。
「え…でも!」
「ピアノの音を聞いてください。
彩音はこんな状態でも
完璧に弾いてるんです!」
「あ…」
剛先生は驚いている。
「今ここで止めたら、
彩音は一生後悔しますよ?」
「だけど、止めなかったら
彩音さんは、危ないかもしれ…」
「剛先生がいるでしょ!!
主治医なんでしょ!?
ここに来たのはなんのため?
この曲が終わったら
病院に連れて行っていいですから!」
自分でもむちゃくちゃを言っているのは
わかるけど、止まらなかった。