先生の「特別」にしてくださいっ!
教師に恋して、何が悪い…

そうか…好きという感情に、
良いも悪いも、無いか。

「ごめん…言い過ぎた。」

彩音が言う。

「ううん…」

目が覚めた気分だった。

「私、今はね…
あのメガネ。
谷中 剛先生が、好きなの。」

それはなんとなく知ってた。
そして、多分、剛先生の方も…

「だけど、私もダメだって思ってた。
医者と患者だもん。良いはずないって
そう思った。」

そうかな?
そうかもしれないけど…

「でも私、もう逃げない!
医者と患者の関係じゃなくなれば、
堂々と好きでいられる!
だから、ね?たきのり…」

彩音は覚悟を決めたという声で、
はっきり言った。

「私、手術することにした。」
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