先生の「特別」にしてくださいっ!
…とは言ったものの。

やっぱり私には無理だよお…


そりゃ彩音はいいよ?

彩音が手術して治れば、
医者と患者の関係ではなくなるんだから。


でも私は、先生と私は、
教師と生徒という関係は、
私が卒業するまで終わらない。

それに仮に卒業まで待ったって、

そもそも、
先生は別に私が好きじゃないだろ!

はあ…

ったく!どうしろってのよ?


「姉ちゃん。
そんなにヘアアイロンかけたら、
髪、焦げるよ?」

「うおあっ!やっべ!
早くいってよね!!」

「自分で気づけよ…
…ところでさ、
姉ちゃんのまわりで、
最近、変わったことない?」

「ありすぎて困るわ!」

頭が追いつかんわ。

「…え!?」

ちょっと焦る一也。

「ああ、いや、こっちの話。
…ん?なんかあった?」

考えたら、
一也が私の学校生活に興味あるわけない。

「なんでもないなら、別にいい。」

「ふーん。」

変な一也。
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