先生の「特別」にしてくださいっ!
ピロロロロ…

その時、兄貴の携帯が鳴った。

「あ…凛さんだ。」

兄貴が画面を見て言う。

「滝野!?」

なんで、兄貴は滝野の番号知ってるんだ?
とも思ったけど、
それよりも電話の内容が…気になった。



何故か…嫌な予感がした。



「凛さんの弟さん?
…え!?凛さんが!?」

滝野に、滝野に何かあったのか?

「貸して!」

兄貴から電話を取る。

「滝野に…!」

あ…弟も、滝野か…

「凛に…凛に何かあったのか!?」

何故、名前を呼び捨て?
なんていう自分への疑問は、
電話相手の言葉でぶっとんだ…



「姉が……
…中学生に…襲われています。」



!!!!!

「なるべく…俺が…どうにか…しますが、
もしよろしければ…助けに…来てください。」


どうやら、走りながら話しているようだ。

「場所はどこだ?」

「○○駅東口から20分のとこにある、
△△倉庫です。」

ここから近い!!

「警察には?」

「一応は連絡しましたが…頼りになるかは…」

ああ、わかる。
俺も昔、色々やったから、
あいつらが頼りにならないと
思うのはよくわかる。

だったら、自分が行った方が早いと思うよな?

俺もそう思う!


「兄貴!車出して!」
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