先生の「特別」にしてくださいっ!
駆け寄って、滝野を見ると



滝野は遠い目をしてこちらを見た…



「おい!しっかりしろ!」



俺の声が届いたのか…
届いてないのかわからないけど…



「先生…」



滝野は掠れた声で言う。



「何だ?俺は、ここにいるぞ?」



だけど、滝野の目は虚空を見つめていて…






「ずっと…好きでした…」





っ!!!!!!



それだけ言うと、
滝野は目を閉じて意識を失った…
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