先生の「特別」にしてくださいっ!
「………」

「えっと…その…なんか、
ご迷惑おかけしました。」

「全くだ。」

「すみません…でした…」

「こっちの心臓が止まるかと思った。」

「いやいや、
実際、心臓止まってたの私ですから。」

「…笑えねえぞ?それ。」

「ごめんなさい…」

先生がめずらしく怖い顔をしてる。

なんでも私は傷自体は浅くても、
結構ヤバイとこを切ったらしく、
しばらく心肺停止が続いたらしい。

ついでに緊急に輸血も必要で、
先生が血をくれた、とか。

私がもう大丈夫だってわかって
先生は一回家に帰ったらしいけど、
私が目が覚めたと聞いて、
こうしてすぐに来てくれた。

「先生も命の恩人です。
私はもう先生達ご兄弟に頭が上がらないです。
一生奴隷にだってなれます。」

「そう思うんだったら、
もう、危ねえことするなよ?」

だからあ…私もしたくてしたわけじゃ…

ん?

そういえば、
なんで先生達が
私のもとに駆けつけてくれたんだ?
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