先生の「特別」にしてくださいっ!
「もしも、黙っててくれないようでしたら、
先生が、ごみ捨て場で寝てるこの写真、
学校中にバラ巻きます。」

対策その3
脅し。
できるだけ、怖い声色で言う。


「ちょっと待て!
一旦、落ち着け。
少し、冷静になろう。」

…………
相手の出方をじっと見る。

「まず、どうしてお前はここで
一人暮らしをしているんだ?」

当たり前の質問。

「母はいなくて、
父は海外いることが多くて、
でも学校は辞めたくなくて、
海外にいくのも嫌で、
わがまま言って一人暮らししています。」

間違った事は言っていない。
余計なことは言わなかっただけだ。

「なるほど。
うちの学校、
一人暮らし禁止なのはわかるよな?」

「はい。」

「俺は教師だ。
本来、これを放っておくわけにはいかない。」

う…そこをなんとかっ!

「だけど、
そんな写真をバラ巻かれたりしたら、
俺の信用はガタ落ちだ。
今の学校にいられなくなる。」

だろうね。

…………

滅茶苦茶、考え込んでる…

いけるか…?

これは、いけるか?
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