先生の「特別」にしてくださいっ!
「せん…せい…?」

私を叩き起こしたのは谷中先生だった。


…なんで?

もしかして、授業中寝てたこと、怒ってる?


「あ…すみません…
いや、えっと…
その最初から寝る気があったわけでは…」

「大丈夫か?」

「え?」

「まだ体、しんどいのかな?と思って。」

「…大丈夫です!
ご心配おかけしました。」


そういうことね。
心配してくれてたのか…


心配性なところは、兄弟そっくりだ。


剛先生も、私が入院中、
彩音の紹介で
小児病棟の子達と遊んでただけで、

「まだ怪我が
完全に治ったわけじゃないんだから、
ちゃんと安静にしててください!」

って怒ってたな。


…………



あれ?
先生はまだ目の前にいる。
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