先生の「特別」にしてくださいっ!
「まだ何か?」
聞いてみる。
すると、先生は…
ぐいっ
と私の手首をつかんで、
セーターの袖をまくる。
っ!!
「なっ…なんですか?」
「やっぱり…」
「え?」
「お前、これ夏服じゃん!」
「ああ。そうですよ?」
「そうですよ?じゃねえよ!
もう12月になろうとしてるんだぞ?
寒いだろ!風邪ひくだろ!」
「でも…冬服、今無いし…」
冬服はこの前の事件のせいで、
着られる状態ではなくなっていたのだ。
うちの学校の制服はセーラー服で、
ブレザーのように
中のワイシャツを変えればいい
というわけではないので、
冬服を一枚しか持ってなかった私は、
新しいものができるまで、
夏服にセーターを着て、ごまかすことにした。
「たしか、職員室に貸し出し用の制服が
あったはずだから、あとで聞いてみろ。」
「あ…はい。わかりました。
ありがとうございます。」
そう言うと先生は教室を出ていった。
…びっくりした。
いや制服を借りられるということではなく、
もちろんそこにもびっくりしたけれど、
それだけではなくて、
先生が私に話しかけたことにびっくりした。
今まであんな風に話しかけてくれたこと、
なかったのに…
少しだけ、嬉しかったな…
聞いてみる。
すると、先生は…
ぐいっ
と私の手首をつかんで、
セーターの袖をまくる。
っ!!
「なっ…なんですか?」
「やっぱり…」
「え?」
「お前、これ夏服じゃん!」
「ああ。そうですよ?」
「そうですよ?じゃねえよ!
もう12月になろうとしてるんだぞ?
寒いだろ!風邪ひくだろ!」
「でも…冬服、今無いし…」
冬服はこの前の事件のせいで、
着られる状態ではなくなっていたのだ。
うちの学校の制服はセーラー服で、
ブレザーのように
中のワイシャツを変えればいい
というわけではないので、
冬服を一枚しか持ってなかった私は、
新しいものができるまで、
夏服にセーターを着て、ごまかすことにした。
「たしか、職員室に貸し出し用の制服が
あったはずだから、あとで聞いてみろ。」
「あ…はい。わかりました。
ありがとうございます。」
そう言うと先生は教室を出ていった。
…びっくりした。
いや制服を借りられるということではなく、
もちろんそこにもびっくりしたけれど、
それだけではなくて、
先生が私に話しかけたことにびっくりした。
今まであんな風に話しかけてくれたこと、
なかったのに…
少しだけ、嬉しかったな…