先生の「特別」にしてくださいっ!
次の瞬間、私は先生に抱き締められていた。


「…先生?」


「お前が可愛いすぎるからいけないんだ!」


「先生…」


「ええっとー…これは、
その…今は俺の家という
プライベートな場所にいるから、
俺は教師ではなく…」


先生が何かをぶつぶつ言っている。


「あーめんどくせえ!
とにかく、お前の笑顔は反則だっ!
………可愛いすぎるんだよ。」


ドキドキドキドキ…


先生に2回も可愛いと言われ、
私は恥ずかしくなる。


だけど、嬉しくもあって…


「滝野?」


私も先生の背中に手をまわしてしまった。


「…答え合わせは卒業してからだから。」


私の想いは胸にしまっておく。


「言っとくけど…」


先生が私にとんでもないことをいう。


「教師は答合わせする前に、
生徒の回答を見られるからな?」


「………ずるいです。」


「勾玉。」


ドキッ


「あれの本当の意味、この前知った。
ったく!人を騙しやがって。」


「あ…え?うそ…あ…あ…」


私はもう大混乱である。
そんな私に追い討ちをかけるように
先生はさらに話す。
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