先生の「特別」にしてくださいっ！

そういえば、
滝野が笑ってるところって
見たことねーかも。

まだ、正体を暴く前に、
愛想笑いなら見たことあったけど。

あいつってどんな層のやつと友達なんだ？

全っ然、わかんねー。

って、なんで俺、
あいつのことばっか考えてんだよ。



「では予定通り、記念品の準備は、
谷中先生お願いします。」

ん？

「…は？あ、はい！」


あーもう、集中集中！
会議中だろ。


俺は今から、
明日の球技大会の記念品の準備をしなければ
ならないのだ！

「事務室隣の倉庫から、
トロフィー５個を磨いて、
運んでおいてくださいね。」

「了解です。」

一生徒に構ってる暇などないのだ。