先生の「特別」にしてくださいっ!
「っ!!!!!」


痛い。

どこをどう打ったのかわからないけど、
とりあえず、痛い。

痛すぎて、声も出ない。

とりあえず、
起き上がらなきゃとは思うけど、
体に力が入らない。

どうやって力を入れれば起き上がれるのか
わからないくらいに、
痛みに体が支配されていた。


…落ち着くまでこうしてるしかないか。


下手にもがくのをやめて、
とりあえず、大人しくうつ伏せになった。

「い、ったぁ」

ようやく声が出るようになったらしい。


その時だった。


ガチャ…


そう、一階のドアが開いたのである。
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