先生の「特別」にしてくださいっ!
「で?一体、私にどうしろと。」

「見りゃわかるだろ。」

再び、外に出てきた先生は
私に背を向けてしゃがんでいる。

この体勢は…
もしかして、

「おんぶ?」

「おう。」

「なんでよ?」

「なんでって、
お前、その足じゃ、歩けねーだろ。
俺が病院連れてってやるよ。」

「いや、頑張ればどうにかなりますって。」

「頑張らなくていいから。
俺の背中貸してやるって言ってんだろ。
おんぶが不満だったら、
お姫さまだっこしてやろうか?」

「もっと結構です。
ていうか、別に
肩貸すとかで良くないですか」

「お前と俺の身長差だと、
それは逆に歩きづらいと思うぞ?」

私の身長は160センチくらい。
先生は180センチくらい。
20センチ差。

「たしかに。」

「な。だから早く背中に乗れ。」
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