先生の「特別」にしてくださいっ!
「どうかな?二人とも。
今週で仮入期間、終りなんだけど、
私たちは入ってくれたら嬉しい!」


作った後は部員でお茶会をする。

仮入の私たちも混ぜてもらい、
その時に部長さんから言われた。

「あの…
聞きたいことがあるんですけど。」

彩音が言う。

「うん?なあに?」

部長さんが答える。

「私、もしかしたら毎回は、
部活に来られないかもしれないんです。」

「ああ、なんだ。そんなことか。
ちゃんと連絡してくれれば平気だよ。」

「本当ですか?よかった。
じゃあ、私は入っちゃおうかな。」

と彩音は嬉しそうに言った。

「本当に?ありがとう!!
滝野さんは?」

部長さんに聞かれる。

まあ、週1だし。
作った料理が余れば持って帰れる
というのは一人暮らしには助かる。

うん。

「私も入ります。
彩音をひとりにしたら、
学校が火事になりかねないですし。」

「ちょっとそれ、
どういう意味?」

「そのままの意味ですー」

「面白い二人が入部してくれて、
嬉しいなあ!!」

勢いだけで、
私は料理部に入部してしまいました。
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