先生の「特別」にしてくださいっ!
「………なるほど。
だから、女の嫉妬とか
どうこう言ってたわけね。」

私は結局、先生にすべてを話した。

「俺が高橋を褒めたのが、
いけなかったんだよな…」

「いけなくはないですよ。
先生が生徒を褒めるのは、
当たり前のことだと思いますし、
先生は間違ったことしてないと
思います。」

そう言ったら、
先生はびっくりした顔をして
こっちを見た。

「お前って結構、大人なんだな。」

何言ってんだ?この人。

「もう高1ですから。」

「そうだな。
じゃあ、高橋のために、
俺はどうしたらいいと思うか?」

生徒に相談するなよ、
そういうこと。

「……雪乃と同じように、
相澤さんも褒めればいいのでは?」

先生は、はっとした顔をした。

「お前、頭いいな。」
< 98 / 418 >

この作品をシェア

pagetop