\続★浮気不良彼氏★FINAL!/
「………あなた、梨々香の彼氏の…。」
後ろから、
女の人の声がして振り返る。
そこには、梨々香のお母さんがいた。
『………俺が悪いんです。すみません―――。』
立ち上がり、90度に腰を曲げて
血や涙をたらしながら
情けない顔で謝った。
「君が梨々香の彼氏か。どういうことだ。」
男の人の声がして顔を上げると
その彼女の隣に男の人が立っていた。
きっと、梨々香のお父さんなのだろう。
俺は梨々香が運ばれ来るまでの経緯を
簡単に説明をした。
2人は終始黙って聞いていた。
「あの子、よっぽどリイキくんのこと好きなのね。」
梨々香のお母さんは
俺のことを見てそう言った。
『……本当にすみません。』
こんな一言や土下座で済まされないことは
分かっているが膝をつきおでこを床につけ
謝ることしかできない。