\続★浮気不良彼氏★FINAL!/




「あの子のこと君は、本気で好きでいてくれているのか?」




『はい……本当は手放したくないほど――どうしようもないくらい好きです。』




俺は、土下座のまま言った。






「なら、私の娘を大事にしてこれからも愛してやってくれ。」


『え………。』

俺は驚き彼の顔を見上げた。
もうこのまま蹴飛ばされたり
殴られるもんだと思っていたからだ。





「なんだ。殴られるとでも思っていたか?」


『…………はい。』




「梨々香は、きっと君を必要としている。だから、一生を懸けてそばにいて守ってやってほしい。君にはその覚悟があるか?」




『はい―――』



「なら、私からはこれ以上言う事はない。」





『………ありがとうございます。』


俺は、またおでこを床につけ
泣きながらそう言った。

< 330 / 363 >

この作品をシェア

pagetop