犬×猫






私は自分の席についた。




たいちゃん大丈夫かな?




寒いだろうに。




カイロ渡しとけばよかった。




「お帰り。」




後ろから、明流に話しかけられた。




「あ、明流。ただいま!寒かったよ…。」



「ふぅん。」




…いつものクールな反応。




「よし、教科書読んでくれる人ー。」




なんかあてられそう…。




「…いないのか?」




誰か!挙手して…!




あ、ところで教科書、何ページだろう。




半分だけたいちゃんの机にのっている、英語の教科書を手にとってパラパラめくる。



そうだ、明流に…



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