犬×猫


「なに?じゃないでしょ…!!いきなり驚かさないでよね!!」




「なんのこと?」




…このドSめ。




「俺は、美咲がひたすら教科書ペラペラめくってるから、わざわざ耳元で聞こえやすいように教えてやったんだけど。」




「…。」




くそ…




なんも言い返せない!!




「…まいったか?」




明流は何かたくらんでいるような、笑みを見せた。




「もう、いいっ。」




私は黒板の方に体を向けた。




…まったく。




イジワルなんだから。




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