犬×猫
けっこうすごいことかもしれない。
「おい、静かにしろ!」
…先生に怒られた。
「たいちゃん、はなして。」
たいちゃんはしょげた顔で、私の腕を離した。
今度は、たいちゃんファンの子からの視線が痛い…。
「さっきからうるさいぞ、お前ら二人。」
えぇ!?
私たちっすか!!
「いーじゃん。」
ちょっ!たいちゃん、今の絶対聞こえてるって!!
「…いちゃついてるから悪いんだろ。」
明流、どっちの見方なの…!!
というより、なんか怒ってる…?
「よし、廊下だ。廊下。さっさと出ろー。」
「…はい。」
私たちは、仕方なく廊下に出た。