偽りの愛で愛して
そこには大きな何人掛け?って感じのソファーがあり、先輩たちが座っていくので私も座った




すると先ほどとは別のホストくんが何か…ファイル?を持ってきた




それを受け取り、恐る恐る開くと……ホストの顔がぎっしりだった





でもページをめくっていくごとに、だんだんと顔写真が大きくなっている




そして一番最後のページには…先ほどすれ違った紫苑の写真がどうどうとページを占めていた






…そっか




№1だもんね






すると先輩たちは一生懸命に写真を見だして…




「…やっぱり紫苑君は難しいわよね?」




「…はい、今日は貸し切り状態なので…」





「ならあたし決めたー!№5の玲央くん!」



「私も決めたわ!№3の冬馬!」



「えー?狙ってたのに…じゃ、龍くん!」



「んじゃ、私は悠で」




どんどんどんどんホストを決めていく人たち




でも…




「申し訳ございません…。今回のお客様方は、指名を3人までとさせていただきます」



そのホストの一言で先輩たちがさぞかし残念そうな顔をする






「じゃ、№2、3、4、にしちゃいましょう♪」



ある先輩の声で先輩方は…



「あー!でもそれもいいかもね♪」




「えー?玲央くんがカッコイイじゃない!」



…うん




すっごいうるさい








なのにホストくんは嫌な顔1つせずに、先輩たちを笑顔で見続けている






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