偽りの愛で愛して
「優奈ちゃんか?ゴメンね?冬馬が失礼なことをしてしまって…」




「…い、いえ」




紫苑さんに優奈とよばれると、胸がざわつく





ありえないほどに体に甘い刺激が走る





この人といると…なんか、変な気分になる







「お詫びに俺が話し相手にでもなるよ…」




……私といてくれるって事?





「はい…お願いします…」




周りなんか全然見えなくなる




多分、明日、先輩たちに色々言われるだろう



でも、そんなことなんてどうでもいい




紫苑君と、もっとずっと一緒にいたい




「ほら、冬馬もお客様の相手して?俺は今日はこの後空いてるから大丈夫だよ…」



一瞬冬馬君に向けた視線を、私へとむける





視線が合ったとき、また私は甘い感覚に陥った



「優奈ちゃん…何か飲む?」



手に持ってるお酒の事なんか忘れて、コクりとうなずく



「そうだな…カクテルの甘いとかいける?」




「…紫苑君のおすすめだったら何でもいいよ?」




「えー?そんな嬉しいこと言われちゃったら高いの頼んじゃうよ?」



紫苑君は微笑みながら私を見つめる




「別に良いよ?高いの頼もう?」



「ほんと?じゃ、お言葉に甘えて。でもちゃんとサービスしてあげとくから」




紫苑君はそう言って近くにいたホスト?に注文をした
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