偽りの愛で愛して
疲れていた表情を見せていた真美さんだが、俺の肩から頭を上げぱっと顔の表情を変える



「え!?ホントに?今日、私だけについてくれるの…!?」




「もちろんだよ?真美さんはいつも来てくれてるし…たまには2人でゆっくりと話そう」





「ウソ!私…すっごく嬉しい!もう、紫苑大好きよ!!さ、ぱーーっといっちゃいましょ!」





本当かどうかも分からない「真美」という名前しか知らない女





そして、真美さんも俺の源氏名である「紫苑」という名前しか知らない







なのに"好き"という言葉を簡単に囁く






それは…俺がホストだから





ここは…ただ偽りの愛を与え、客を喜ばせるためのホストだから___









今日も俺は、偽りの愛を囁く






「真美さん…俺、真美さんの優しいところ好きだな」











それだけで客は…堕ちる_____
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