不器用桐谷さんと桜井くん
輪にいた一人の女の子に声をかけられた。
う゛ぇ…。
私の中に嫌な予感がした。
「え、桐谷さん!?」
次第に輪の中のみんなに広がりはじめて…
「そうだ、駿空いてるんだよな?」
桜井くんの隣にいた友達であろう男の子が口をひらいた
「うん、空いてるよ。」
「じゃあさ、みんなで遊ばね?」
男の子の提案に、桜井くんと親しくなりたい人が断るはずもなく…
「いいねぇ。さんせーい!」
嫌な予感的中…。
「私、パス。」
と言うと、みんなの視線が私に集まった。
「えー、桐谷さんもあそぼーよー。」
「親睦会ということで、ね?」
という声が投げかけられて…
「仲良くなりたいとか思ってないから。」
と言って、祐希の手を引っ張り昇降口へ。