不器用桐谷さんと桜井くん
「まぁな~。でも、いたほうが楽しいだろ?」


「聞かれてもわかんねーっつの。」


それもそうかぁ。と笑う奏。


「っていうか、奏もモテるだろ?」


「いやぁ、駿ほどではないよぉ。」


「お前中学ん時、何人元カノいたんだよ?」


「7…、8…9人かな?」


「お前、そんなにいたのかよ!」


彼女がいたのは知っていたけど、そんなに元カノがいたとは…

親友の俺ですらビックリだ…


「駿は、恋愛に遅れてるんだよっ!元カノ9人なんて、ごまんといるからな。」


「マジか…」


俺には、世の中の恋愛事情が全くわからなかった。


「てか、カラオケ楽しみだな!」


と奏は、笑顔を向けてきた


「まぁ」


正直、ほんのちょっと俺は憂鬱


女の子のワイワイきゃーきゃーとした声は、かなり耳にくる。


それに、女の子に腕を組まれたり、ボディータッチなんかアピールされるのも対応が困る。


「真家さん来るし!」


「あぁ、可愛いよな。」


「やっぱり、駿もそう思うのか!」


「気になってんの?」


俺は、横目で奏を見た。


「確かに可愛いけど、桐谷さんの方がタイプ」


と奏はニヤニヤしてたからなにか言いたくなって

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