流れ星と君。
流れ星の丘
 「さむっ…」
 吐き出された白い息が月明かりに
ぼんやり照らされる。これを見ただ
けで厚着してきたはずの私、早川瑠衣
の体は凍える。
「後もう少し…」
こんな日に、わざわざ出てきたのは、
あるものが今日がピークだからだ。
 お化け丘。
 そこはそう呼ばれていて、誰も近
ずこうとしない。私はそこに向かっ
ていた。
 ずんずんと上がっていく。
 
 
 
 しかし、そこには先約がいた。真
っ直ぐ空を見上げている。私もつら
れて空を見上げる。
 すると、夜空に一筋の線が描かれ
た。
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