流れ星と君。





 ガチャリと案外簡単に開く屋上の
扉。





 真ん中あたりに来てエイカはよう
やく立ち止まった。








「泣いてもいいよ。




 教室じゃ、思いっきり泣けないじ
 ゃん。」




「え…?」




「涙、出てるよ?」




 私に背中を向けていたエイカがく
るりとこちらを向いた。




< 109 / 160 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop