流れ星と君。

 少しぎくしゃくしながらも、案内
は無事にできた。

 楓も最後はいつもの彼に戻ってい
た。



「ありがとう。
 あと、わざわざごめんな。」

「いーよいーよ。
 困ったときはお互い様だし。」

「ははは。そうだね。」

「それじゃあ、私はこれで…」
「待って!!」


 がしっと摑まれた腕。

 いつものほほんとしている彼から
は、想像しづらい力強さに少し焦る。


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