流れ星と君。
「なんか大変だね。あの人と。」


「ははは…何が何やら…」

 席替えがない私たちのクラスでは、
春休みまで、ずっと楓の隣。



 そして…

 “蒼ちゃん”のことを今だに何も
知らない私。どれだけ私が乱入しよ
うと彼自身の問題だけど。



 そしてもうひとつ。


 流れ星の、少年のことだ。


 彼が落としたネックレスは今もサ
イドポケットにきちんと入っている
し、誰かに言うこともない。


 前にこの少年は楓なんじゃないか
と疑問に思ってから、ずっと悩んで
いる。
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